【インタースペース 後藤監査等委員インタビュー】
「企業の成長を支えたい」一貫した思いが繋げた監査役というキャリア

株式会社インタースペース
社外取締役(常勤)・監査等委員 後藤 祥代

証券会社、外資系化粧品会社でのキャリアを経て、昨年12月に社外取締役(常勤)・監査等委員に就任された後藤 祥代さん。

PJOエグゼクティブサーチを利用して転職活動をされたご感想、一見全く違うようにも見えるこれまでの仕事との共通点やご経験の活かし方について、お話しくださいました。

最終更新日 2023.6.29
※役職はインタビュー実施日現在のものです。

財務戦略サポートで培われた外の視点・中の視点

ファーストキャリアは証券会社だったそうですね。

新卒で大和証券SMBC(現大和証券株式会社)に入社して、投資銀行業務に従事しておりました。その後、外資系の証券会社を経て、外資系化粧品メーカーの日本ロレアル株式会社 に10年近く勤めておりました。
証券会社では、資金調達やM&Aの提案・執行といった財務戦略面から企業をサポートする業務に従事しました。
ロレアルでは、コントローリング業務という、ブランドの数値分析をもとに事業の意思決定をサポートしたり、経営層に数値面からどのような決断をすべきかの方向性を示したりする役割を担っていました。

どちらも数字の裏付けをもとに企業経営を見るようなお仕事ですね。

学生の時は金融業界に興味を持って就職活動をしていました。
自分のキャリアを長い目で考えた時に、ファーストキャリアとして事業会社を選択するというよりは、まずは経済全体の仕組みを知ることができ、企業の成長をサポートするような職業に就きたいと考え、コーポレートファイナンスに関わる仕事を志望しました。
その後事業会社へ転職して、今度は企業の内側から財務分析を通して経営をサポートする仕事に就いたので、企業経営を外からも中からも見る経験ができました。

転職活動を通して明確化した「私の」監査役像

現在の監査等委員に就任するに当たり、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

前職のロレアルでは、非常にやりがいを持って長く働かせていただいていたのですが、出産後にどうしても時間的制約ができてしまいました。
私には二人の子供がおり、退社後に子どものお世話をして、寝かしつけた後にまたPCを開いて仕事を再開するような日々を過ごしていました。
それでもやりがいがあったので、このまま働こうと考えていたのですが、長女が保育園から幼稚園に入園するとお迎えの時間が一気に早まってしまいました。
そのタイミングで働き方に限界を感じて、一旦退職するという道を選びました。

その後、PJOエグゼクティブサーチを通して転職活動をされたのですね。

はい。仕事はずっと続けたいと思っており、私自身が今後10年・20年とどのように社会と関わっていきたいかを考えると、証券会社と事業会社での二つの経験をどちらも活かしつつ、企業価値の向上に貢献できるような仕事をしていきたいという思いにたどり着きました。
それとともに子育てとの両立がしやすい、フレキシブルな働き方ができる職種がないものかと思っていた時に、大和証券の先輩でありPJO代表である早川さんから、監査役・監査等委員というキャリアをご紹介頂きました。

監査役や監査等委員という仕事を知って、自分が就くイメージは持てましたか。

最初は、監査役と言うと年配の方が就任されるようなイメージがあったのですが、お話を聞いていくうちに、これまでのキャリアを活かすことが出来そうで、自分のやりたいことにも近いのではと魅力を感じるようになりました。
証券会社でのコーポレートファイナンス部門にしても、ロレアルでのコントローラー業務にしても、経営と非常に距離が近い仕事でしたので、似ている部分があるように思いました。

PJOエグゼクティブサーチを利用してよかったところを教えてください。

私自身が最初は監査役という仕事のイメージを持てなかったのですが、早川さんご自身が監査役をされていることもあり、不安に思った点は都度質問させていただき、解消することができました。
転職先を紹介いただくばかりでなく、自分がどういう監査役になりたいかをイメージできたことが、非常に有難かったです。

監査役は会計士や監査法人での業務をバックグラウンドに持つ方も多いと思いますが、そういった点での不安はありませんでしたか。

はい、士業と言われるような資格を持っていないので、その点についても不安があり、早川さんに相談させていただきました。
ただ実際に就任してみて思うのは、監査役というのはこれまでの経験のすべてが活かせる仕事だということです。
私は監査等委員という役割において、社内外の色々なことにアンテナを張ることが大事だと考えているのですが、役員・内部監査部門の人とお話させていただく機会や稟議書に目を通す中で、やはりこれまでの経験があったからこそ気になる点が出てくる等、、違和感に気がつけたといったことがあります。
そうして見つけた糸口に対してその都度疑問を解消し、背景を尋ねて深掘りすることが問題の改善につながるので、必ずしも資格がなくともこれまでの経験と知識が助けになっていると考えています。

Win-Winをつくりたい、企業理念への共感

インタースペースを選んだ理由は何でしたか。

いくつかの会社を紹介していただいた中で、インタースペースの「Win-Winをつくり、未来をつくる。」という企業理念に共感できたというのが、一番大きな理由でした。
前職でコマーシャルコントローラーという顧客との取引条件を決める役割を担っていた時も、やはり自社だけに有利な条件では交渉が決裂するので、お互いにとってWin-Winの状態をつくるということの大切さを実感していましたし、常に目指していました。
また面接を進めていく中で、経営陣の誠実さを感じ、自分がこの会社で安心して働けるイメージを持てたことも大きかったと思います。

やはり企業理念への共感は重要なのですね。

そうですね、その会社の企業価値を向上させたいという思いで働いているので、やはり好きだと思える、共感できる会社を選んだ方が良いと考えています。

監査等委員としての働き方と仕事の醍醐味

監査等委員として働くことの醍醐味は何でしょうか。

インタースペースにおいて、女性の役員登用は私が初めてなのですが、私自身は女性を投入すること自体が重要なのではなく、色々なバックグラウンドを持つ人が取締役会に参加することで多様性が生まれ、議論が深まるということが重要だと考えています。
そうして色々な意見の人が意見を交換した結果、意思決定の成功確率が高まるのではないかと考えているからです。
ですから、役員会議では疑問に思ったことなどは積極的に聞くようにしていますし、そういった疑問に対してもインタースペースの経営陣はフラットに受け入れてくださるので、非常に有難いです。

子育てとの両立といった点ではいかがでしょうか。

取締役会や監査等委員の年間スケジュールというのは予め決まっているので、事前に予定を組み立てることができて非常に助かっています。
また、在宅勤務と出社を組み合わせて、フレキシブルな働き方ができているので、幼稚園の送り迎えなども自分が行くのはもちろん、シッターさんにお願いしたりもして上手くやり繰りできています。
まだ入社して間もないので、皆さんの顔を覚えたいということもあり、出社できるときはなるべく出社して対面でミーティングするようにしています。

社員の方々とお話しするときに心がけていることはありますか。

そうですね。今はまだ監査それ自体のためというよりは、会社の中のことや、どんな人がどんな業務をしているかを知るためにお話を聞かせていただくことの方が多いです。
やはり監査等委員というと、不正を見つけに来たのかと身構える方もいらっしゃると思うのですが、単純に今やられていることを教えてほしい、という姿勢でお話を聞いています。
私自身、まだネット広告業界については教えていただくことの方が多いですし、外資系の化粧品会社の経験をそのままこの会社に当てはめようとすると無理が生じると思うので、今まで自分がやってきたことが正しいというような固定観念を持たないように意識しています。

役員として、監査等委員としてのこれから

今後、どのように仕事していきたいとお考えですか。

今は監査等委員として走り始めたばかりなので、まずは自分のキャリアを納得できるものにすべく、この仕事を究めたいと思っています。
監査等委員という仕事は分かりやすく結果が出たり、評価されたりしない部分が難しいですが、やはりインタースペースの役員に採用された意味として、女性が入ることによる議論の活性化を期待されていると思うので、そのような視点で発言していけたらいいなと思います。
また現在、もう一社非常勤の監査役を務めている会社があるので、他方の事例をこちらの会社で活かすなどといったことで、双方に貢献できると嬉しいです。

今後、後藤さんのように常勤監査役を目指す女性にアドバイスをお願いします。

お話させていただいた通り、私自身が会計士のような資格を持っていないこともあり、最初はとても躊躇しました。
ですが実際に就任してみて、これまでの経験がすべて活かせる仕事だと感じているので、同じようなことで躊躇されている方がいらっしゃるなら、一歩踏み出してみてほしいと思います。

       

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