【Schoo 服部常勤監査役インタビュー】
「この会社の上場が社会のためになる。」監査役の仕事を面白くする、事業への深い共感とは

株式会社Schoo
常勤監査役 服部 有希

監査法人というキャリアを経て、現在は社会人教育を事業とする株式会社Schoo(スクー)の常勤監査役を務める服部 有希さん。
障害を持つお子さんの子育て・療育をきっかけに挑んだという監査役の仕事は、服部さんが進むべくして進んだネクストステージのようにも感じられました。
新たな舞台で輝く服部さんが語る、仕事の魅力とは。

最終更新日 2023.5.7
※役職はインタビュー実施日現在のものです。

監査法人で積み重ねた知識と経験

大学卒業の年に公認会計士になられたそうですね。いつ頃から会計士を目指していらっしゃったのですか。

高校生の頃から、何か資格職に就きたいと思っていました。
女性が社会で長く働いていくためには資格があるといいのではという親の勧めもありました。
大学では商学部に在籍していましたが、多くの同級生がダブルスクールで資格取得のための勉強しているような環境でしたので、資格を取ることは私にとっては自然な流れだったかもしれません。

ファーストキャリアは監査法人と伺いました。

はい。有限責任監査法人トーマツに入所後、国内監査事業部で主に大手上場企業(製造業)の財務諸表監査や、内部統制監査業務に従事し、会計処理の相談対応や有価証券報告書等、英文計算書類やアニュアルレポートといった各種開示資料の監査、コンフォートレターの作成などに携わっていました。
途中、テクニカルセンターという部署も兼務していました。
そちらは会計基準や監査基準に関わるテクニカルな相談やトーマツで発行している書籍や雑誌をレビューするような部署です。
この兼務のおかげで、現場を知りながらも最新の会計基準の動向に精通することができ、今に活きる良い経験となりました。

キャリアアップと療育・子育てのジレンマ

監査法人時代の働き方はどのようなものでしたか。

やはり労働時間が長く、知力と体力の両方が求められる環境下で、必死にくらいついていくような意識で働いていました。
それ自体は、今を支える経験にも知識にもつながる糧となりました。
一方で結婚、出産を経て子育てと両立していく中で昇格もして…となると責任と業務量も徐々に増え、負担も大きくなりました。
我が家には二人の子どもがいますが、長男は障害を持って生まれました。
3年超の育児・介護休暇を取得して復帰した後、理解のある上司だったので療育や通院も応援してくれましたが、それでも子どもが寝た後にパソコンを開いて、日中にできなかった仕事の穴埋めをするような毎日でした。

正に、時間を縫うように働いていらっしゃったのですね。

はい。子どもに夕ご飯を食べさせながら、傍らではパソコンを開いて仕事をするようなことも多く、次男からも「いつまで仕事しているの?」などと言われてしまうことがありました。
そんな時に、先にトーマツを辞めて監査役になっていた同期から常勤監査役の仕事を紹介されたのですが、その時は昇格したばかりでまだ監査法人で頑張りたいという気持ちの方が強く、一度お断りしたんです。

どのようなタイミングで常勤監査役を考えるようになったのですか。

次の機会は長男が特別支援学校に入学し、PTAの副会長をやることになったタイミングでした。
いよいよ療育、通院、子どもの学校と監査業務の両立が難しくなった時に、また先の同期から声をかけてもらったんです。
話を聞くとプライベートとの両立もしやすいとのことで、常勤監査役にチャレンジしてみたいと思うようになりました。
そこでエージェントに登録し、紹介していただいたのが今のSchoo(スクー)でした。

「この会社の上場が社会のためになる。」事業への共感の大切さ

どんなところに魅力を感じてSchooの常勤監査役を引き受けたのですか?

面談でCEOの森、CFOの中西と話した時に、お二人の話す「世の中から卒業をなくす」というSchooのミッションに強く共感したのが一番の理由です。
これは、時間や場所、コスト、モチベーションなど、学びの障壁となるものを取り除くことで、すべての人が学び続けられる「卒業のない世界」を目指すということを指していて、私の考えとも非常に合致していました。

というのも、長男が生まれて育児・子供の手術・入院に専念していた3年超の間、私は世間と隔絶されているような感覚にも陥っていたのですが、勉強は細々と続けており、その後会計士のキャリアを断つことなく復帰も昇格もできました。
そこから私は「学びって大事だな」と痛感しており、創業時から変わらない、森の「学びに終わりはない、大人も学び続けるべき」という考えにも共感できたのだと思います。
また、お二人がとても誠実で、話しやすいお人柄だったことも大きかったです。
育児・療育の面からも働きやすいように取り計らってくださるとお話しいただいたので、安心して入社することができました。

やはり常勤監査役として仕事をするにあたり、事業への共感は重要なのですね。

とても大事なことだと思います。
自分が興味を持てる事業の方が、その会社のために上場までの大事なフェーズを一緒に過ごす情熱が持てますし、楽しんで働くことができると思います。
この会社が上場することが社会のためだと、監査役自身が心から思えることが重要ではないでしょうか。
きっと経営陣としても、自分の事業を好きでいてくれている監査役の方がいいですよね。

「中の人」との距離が近い。事業会社における監査役の面白さ

実際に就任されて、いかがでしたか。

働き方としては、大満足の一言です。
常勤監査役という立場は、責任が重い分、裁量と自由が与えられています。
誰の上司でも部下でもない立場ですから、自分で働き方を組み立てることができ、差し迫った期限のある仕事も少ないのでコントロールがしやすいです。
家庭に事情のある方にとっても、働きやすい職務だと思います。

お子様との時間も確保できるようになったんですね。

はい。夕ご飯の時間に次男から学校であったことを聞いたり、習い事や勉強を見てあげたりする時間もできました。
長男の通院や支援学校に行く時間も確保しやすくなりました。
何より、次男から「ママは仕事ばかりしている」と言われなくなったことがよかったです。

監査法人時代との業務の違いといった点ではどうでしょうか。

事業会社に入ると、「中の人」との距離が近いというところが大きく違います。
中の人とは役員や従業員のことですが、一人ひとりとじっくり話す時間を割いてもらうことが多く、その中で「何かあったときに私と話したら物事が進みそうだ」「話したい」と頼ってもらえることがあればそれがやりがいです。

従業員との会話の機会は、監査役から声をかける場合だけではないのですね。

はい。もちろん定期的なインタビューというのは私から設定しますが、従業員の方が何か相談事があるときに、SlackでDM(ダイレクトメッセージ)を送ってくれたりして、そこから話すこともあります。
こういった密なコミュニケーションも事業会社にいることの醍醐味ですし、ベンチャーならではの活発な空気感も面白いです。
そういう環境の中で社内の色々な方と信頼関係を築いたり、人となりを知ったりすることは非常に面白みを感じています。

社内の方と話すときに気を付けていらっしゃることはありますか。

話をよく聞くこと、頭から否定しないこと、話しやすい雰囲気を作るといったことはもちろん配慮していますが、その方の業務がどういった理由でスタックしているか、その話を私にしたい理由や本心まで、一歩踏み込んで想像してみるようにしています。
その上で、役員の方等に伝えられることがあれば伝えるなど、私の立場でできる解決策を提示します。
私の仕事は、じっとしていても全く情報が集まらないので、信頼関係を築いて、「私にだったら話してもいい」と思ってもらえるようにしたいと考えています。
そうやって、社内の問題や課題を解決する人として認知してもらって、役割を担っていけると嬉しいですね。

今の仕事に活きる、監査法人で培った勘所

これまでのご経験をどのように活かしていらっしゃいますか。

上場に当たり、適法な数字で適法な開示書類を作成することが求められるので、そういった際の会計処理の相談対応や開示書類の監査などは、監査法人での業務知識と経験が活きています。
また、監査法人時代は会計監査業務に従事していましたが、実際に事業会社に入ると、監査の種類として事業監査という領域もあります。
事業監査では法律の読み方や解釈の仕方、問題の所在の特定、それを受けた解決方法の提案などが重要になってくるので、そういった部分で勘所があるのは監査法人時代の経験のおかげです。

今後、チャレンジしてみたいことはありますか。

Schooが上場した後も、もちろん監査役として続けたいと思っています。
また、Schooでの業務を通して監査役という仕事が好きになったので、任期が切れた後もほかの会社で経験を積みたいです。
他社の監査役と話していても、会社ごとに求められる監査役像や役割が違うと感じるので、Schooとはまた違った経験を得られるのではと考えています。

最後に、これから常勤監査役にチャレンジする女性に向けて、メッセージをお願いします。

やはり会社法上でも定められている通り、常勤監査役は何かあったときに負うべき責任が重い職務です。
だからこそその責任を負うことに納得できる、心から事業を応援したい会社で働くべきですし、好きになれる会社を選ぶと良いと思います。
また、求められる監査役像や役割は会社によって違いますし、同じ会社であっても状況やフェーズによって変わります。
そこに対し、求められるものを定期的に周囲とすり合わせ、そのまま適合させるだけではなく、自分が思う監査役像を創りあげていけるとよいのではないでしょうか。

       

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